コスプレカメラマンになるにはどうしたらいい?ルールなど解説

シェアする

この記事では少し視点を変えて、これからコスプレカメラマンをやってみたい人に向けて書いてみます。

  • どうしたらコスプレ撮影できるの?
  • コスプレイヤーから見たカメラマンさんはどのような人だと印象がいいの?
  • コスプレイヤーがカメラマンに求めているものは何?
  • どのようなイベントに行けば撮影しやすいの?

わからないことがたくさんあると思いますので、コスプレイヤー目線でカメラマンについて書きました。

スポンサーリンク

コスプレでカメラマンをしている人の呼び方について

まず最初に知っておきたいことはカメラマンの呼び方についてです。

コスプレでカメラをやっている人のことをいろいろな呼び方でいいます。

  • カメラマンさん
  • カメラさん
  • カメコ
  • カメラ小僧
  • カメコ様

私は「カメラマンさん」と呼んでいるので、このサイトでは「カメラマンさん」と表記しています。

「カメコ」という呼び方はコスプレイヤー自身がカメラをやるときや、カメラマンさんが自分のことをへりくだって言うときに使っているように思います。

「カメラ小僧」というのは「カメラマンさん」に比べて敬意が感じられない言葉のように感じられますが…お察しのとおりです。マナーの悪いカメラマンや気持ち悪い迷惑なカメラマンに対してこういう呼び方をすることがありますね。

最近は「カメコ様」という呼ばれ方も見かけるようになりました。

参考記事【注意】コスプレ初心者が狙われる!エロカメコ撃退法!

コスプレカメラマンのデビュー方法

これからコスプレ撮影をしたいと思っている人がどうやったらコスプレカメラマンになれるか考えてみました。

コスプレイベントに出掛ける

まずは行動しないとスタートもデビューもできません。

いきなりの個撮やロケなどはおすすめできないので、同人誌即売会など一般人でも気軽に参加できるイベントが行きやすいです。

参考記事コスプレデビューに最適なイベントとは

コスプレイヤーと同じくデビューしやすい方法はやはり同人誌即売会ですね。

同人誌即売会ではコスプレイヤー同様にカメラマンにも登録料が発生する場合が多いです。会場のルールに従って支払いを済ませます。

同人誌即売会ではコスプレゾーンの範囲内で撮影可能となっています。

行ったのはいいものの、撮りたい対象がコスプレゾーンにいなかった場合には手持無沙汰になってしまいます。

そのようなときに同人サークルの販売物などを見てまわって、再びコスプレゾーンに戻ったときには、着替えが終わって出てきている人もいるかもしれませんしね。同人誌即売会は気軽に行けるのでもっともカメラマンデビューしやすいでしょう。

最近は街中イベントも開催されており、そういったイベントも同人誌即売会同様に初心者にとって敷居が低いため参加しやすいです。

同人誌即売会以外のイベントだと、コスプレイヤーとカメラマンさんのみが参加できるようなものもありますが、これは撮影が難しく感じることがあり、コスプレイヤーに知り合いのいないカメラマンのデビューには不向きです。

このようなイベントではコスプレイヤー同士で撮り合っていたり、別のカメラマンさんを連れて行動していることが多いので話しかけづらいです。「撮らないで」という雰囲気が出ているときがありますから、知り合いが増えてから参加したほうがよいでしょう。

撮影データを渡す

イベントが終わって家に帰ったら、なるべく早めに撮った写真のデータをコスプレイヤーに送ってみましょう。

ほとんどのコスプレイヤーがコスプレSNSやTwitterに登録しているので、名刺などを撮影時に忘れずに貰っておきましょう。

コスプレイヤーは写真のデータを渡されるまで、どんな写真を撮られているのかわかりません。腕に自信がなかったときや、うまく撮れなかったときは無理に送らずまた次回頑張ってみましょう。

コスプレイヤーに写真が気に入られたら「また次回お願いします」というチャンスがやってくるかもしれません。

コスプレカメラマンの撮影マナー

コスプレカメラマンにも撮影のマナーがあります。

まずは挨拶から

撮影したいコスプレイヤーがいたらまずは挨拶をしましょう。「撮らせてください」「今お時間大丈夫ですか」など声を掛けてお願いします。

コスプレイヤーによっては断られる場合もあるかもしれません。声を掛けてみてダメだったらすぐに引き下がりましょう。

しつこく撮影をお願いするのはNGです。また、無断で撮影(盗撮)も当然ながらNGです。

背景に人が入らないように配慮する

写真撮影許可をもらったら、なるべく背景に通行人などの人が入らない場所(壁側など)に移動します。同人誌即売会ではサークル側を写さないなどのルールがあります。

撮影は素早く行う

一人のコスプレイヤーの撮影に時間をかけてはいけません。

初対面のカメラマンさんにしつこく写真を撮られることを嫌うレイヤーはいます。撮影は素早く手短に済ませるようにしましょう。

撮影した写真を無断でネット上にアップロードしない

ブログなどで自分の撮った写真を載せたい人もいるかもしれませんが、撮影時にネット上へのアップロードが可能か確認と許可を取っておきましょう。

無断アップロードは後々問題になります。本人の知らないところで写真が出回っているのはいい気分ではありません。肖像権などの問題も発生します。

最近は「お写真はDMで」といわれることが多く、これは「撮った写真はTwitterのダイレクトメールで送ってほしい。こっちで写真を加工してからアップするので勝手に使わないで」という意味が込められています。

関連記事初心者が知っておきたいコスプレイベントのルール

写真には広い心で・・・コスプレカメラマンは立場が弱い

ちょっと踏み込んだ話になりますが、コスプレ界隈の撮影独特のルールというか慣習があります。

本来は写真を撮った人には著作権、撮られた人には肖像権があるので双方の許可が成り立ってから写真のアップが許されるはずです。

ですから、渡した写真をコスプレイヤーが好き勝手加工して、カメラマンが納得いかない形でアップロードされることは問題なのです。

しかしなぜかコスプレカメラマンは立場が弱く、カメラマンが納得いかない形でコスプレイヤーがアップロードすることが当然のようにされています。

本人の原型をとどめていないほどの酷い加工がされていたり、画質劣化したりして意図しない形で写真を利用されることは普通にあります。

そのようなことで後々コスプレイヤーとカメラマンがトラブルになるというのはこれまで嫌というほど見てきました。

コスプレイヤー優位でカメラマン側には著作権がないのも同然に扱われていることに疑問視する声も上がっていますが、昔からそういう独特の慣習で撮影されていて、今のところ変わる気配はありません。

自分の写真が好き勝手加工されて使われるのが嫌だという方は、コスプレ撮影に参加することはやめておいたほうが心の平和が保てます。

コスプレイヤーに渡した写真は広い心で「どうぞご自由に使ってください」という気持ちがないとやってられません。

こんなカメラマンさんが求められている!

コスプレ撮影ではこんなカメラマンが求められています。

ある程度コミュニケーションが取れる相手が心地いい

写真の技術的な面ではレイヤー同士で撮り合うよりも、カメラに詳しい男性のほうが上のように個人的に感じます。

でも、いくら良い写真を撮ってくれる方でも一緒に行動して居心地の悪いカメラマンにはお願いしたくないものです。

程良くしゃべってコミュニケーションがとりやすいカメラマンさんがいいですね。

趣味の世界ですから、気の合う仲間で楽しくやりたいと多くのレイヤーは思っていますし、それはカメラマンさん側も同じだと思います。

機材を使いこなせてセンスのあるカメラマンさんがいい

最近はコスプレイヤー自身でもしっかりした一眼カメラを持って撮影していることが多いので、写真技術を持ったカメラマンさんが重宝されます。

機材を使いこなせてセンスのあるカメラマンがコスプレイヤーに求められています

コスプレイヤーが何気なく「カメラマン募集」と言っているのも、実は求められるハードルが高かったりします。

一眼レフは初級機程度だったらコスプレイヤー誰もが持っているといっても過言ではないので、細かい設定をせずにシャッターを押せば撮れる初心者程度の写真は求められていません。

コスプレイヤーもある程度カメラについて勉強していてこだわりが強いので、「○○のシーンを再現したいから設定を○○にして撮影してほしい」なんて注文を言うこともあります。

ハッタリでも機材の見た目は心理的に大事?

コスプレイヤーは衣装やウィッグにお金がかかりますが、カメラマンになるにはカメラとレンズやその他の機材にそれなりのお金がかかることは覚悟しておきましょう。

機材の見た目はかなり重要です。

ゴツいしっかりしたカメラを構えられて撮られることはレイヤーにとって嬉しいことです。スマホやコンデジと違って「撮られている」という意識が大きくなりますからね。

しっかりした機材で撮られることはコスプレイヤーの気分が良くなるという心理的メリットがあります。

ただしどんな写真が撮影されているかコスプレイヤー側は写真のデータをもらうまでわかりません。

いい機材を揃えたとしても、あとはあなたの腕次第ということになるでしょう。

スタジオだとこんな撮影方法もできますよというアイデアが載った参考になる本が出ています。↓

最初は「野良カメラマン」でも徐々にのし上がる!

野良カメラマンと呼ばれる人はどのようなカメラマンかご存知でしょうか?

言葉通り、特定のコスプレイヤーやグループにくっついて撮影していないカメラマン(=野良)のことで、コスプレイベントのときにあちこちのコスプレイヤーに声をかけて撮影しています。野良ネコとか野良犬のような扱いですね。

このような撮影スタイルのカメラマンを差別したような言い方で野良カメラマンと呼んでいます。気軽でいい反面、コスプレイヤーに同行しているカメラマンと比べてシャッターを切れる回数が少なくなります。

でもコスプレカメラマンデビューしたての最初のうちは野良カメラマンでいいんです!

野良でも活動を続けていくうちに「あなたの写真はいいね」って言ってくれるコスプレイヤーや「イベントに同行して写真を撮ってください」とお誘いがかかることもあるでしょう。

コスプレイヤーに同行するカメラマンになるとコスプレイヤーとしっかり交流ができるようになりますし、写真はかなりの枚数をじっくり撮ることができます。野良カメラマンのときよりコスプレイベントや写真撮影が数倍楽しくなりますよ。

最初は実績を重ねてコツコツ写真撮影をがんばりましょう。

そもそも、これからコスプレカメラマンをやってみようと考える人の多くは、もとからカメラが趣味だったりしますよね。

コスプレ撮影は一般的なポートレート撮影よりも奥が深く作り込めるので、やっていくうちに楽しくなってきますよ。

初稿:2014年10月9日