コスプレしたいキャラの肌にタトゥーや模様が入っていることはありませんか?
コピックやメイク道具などを使って手書きで表現する方法がありますが、細かい模様だったり描く範囲が広かったりすると出来上がるまで一苦労ですし、タトゥーの場所によっては自分では上手く描けないこともあります。
このようなときは、パソコンとプリンタを使ってタトゥーシールを作れば、貼るだけで簡単なのにきれいな仕上がりになります。
コスプレで使えるタトゥーシールの作り方を記事にまとめました。
タトゥーシールを作る方法(準備)
今回タトゥーシール制作用に準備したシール台紙はエーワン転写タトゥーシールです。
私が使ったのははがきサイズ、インクジェットプリンタ専用、透明タイプのものです。A4サイズのものも売られていますので印刷したいサイズを意識して選びましょう。
印刷シート(白い紙)、透明フィルムラベル(青い紙)、作り方の説明、テストプリント用の紙が一緒に入っています。
1セット分の写真しか撮っていませんが、新品購入時は印刷シート+透明フィルムラベルが3セット入っていました。(2セットは既に使ってしまっていたので写真撮影時は残りが1セットしかない状態でした)
今回はVOCALOID 初音ミクの腕部分「01」タトゥーを作ります。これが完成後の写真。
※本来は腕の付け根に貼りますが、撮影用に自分で写真を撮りやすい位置に貼っています。
シール部分が多少テカテカしていますが、写真撮影するときには接写しない限りわからないので問題ありません。
タトゥーシールの作り方・手順
タトゥーシールの作り方を説明します。
用意するもの:イラスト用ソフト、プリンタ、印刷台紙、透明フィルム
1.デザインと描画サイズについて
簡単なデザインだったので私はペイントソフトを使いました。自分の使い慣れたイラストソフトを用意すればいいでしょう。
それっぽい感じでデザインします。
★デザインの注意事項★
キャンバスサイズは印刷したい大きさと解像度を意識しなければなりません。今回使った印刷用のシートサイズは10cm×14.8cmでした。これをピクセル(色情報の単位)に換算すると1181.1ピクセル×1748.0ピクセル(300dpiの場合)になります。家庭用のプリンターで作るのであれば解像度を300dpiまたは350dpiにすれば十分だと思います。
したがって、キャンバスサイズは1181.1ピクセル×1748.0ピクセルに設定して作り始めます。このペイントソフトでは小数点以下が作れませんでしたので小数点以下は切り捨てて描画しました。小さな解像度で作ると印刷したときに画像が荒くなりますので注意が必要です。
1cm=118.11ピクセル(300dpiの場合)となりますが、計算がとても面倒です。数字を入れると自動的に換算してくれるサイトがありますのでリンクを貼っておきます。
⇒参考サイト:ピクセル・センチ変換
2.シート全面にデザイン ⇒ 反転 ⇒ 印刷
はがきサイズの用紙で1度に6枚分印刷できそうだったので、同じ柄をキャンバスに6個コピーしました。
シールになったときに使えるように左右反転します。この作業をしておかないと正しい向きでシールを貼ることができません。
印刷設定をします。以下の画像はペイントの場合です。
用紙サイズ:はがき、印刷の向き:縦、余白は全て0に設定しました。プリンタドライバの設定(用紙の種類や印刷品質)もしておきます。設定はプリンタのメーカーによって異なるのでパッケージ裏面の表を参照しましょう。
先ほど左右反転しているのでその他の設定は特にいじる必要がありません。
いらない紙でテストプリントしてOKだったら印刷シート(白)に印刷します。
印刷終わりました。
ドライヤーで乾かす場合は約1分、自然乾燥の場合は半日以上べたつきがなくなるまで乾かします。乾くまで印刷面には触れないようにしてください。ドライヤーの風で紙が飛ばないよう注意。
3.透明フィルムを貼る
透明フィルム(青い紙)を貼ります。
ここは空気が入らないようにする大事な工程なので写真を撮れませんでした(すみません)。代わりに貼り方の説明部分を載せておきます。一度貼ったら剥がせませんので、ずれないように慎重にフィルムを貼りましょう。
貼りおわったらフィルム側から空気を抜くように強くこすって粘着剤を定着させます。
まっすぐなヘラか定規を使って圧着するとよいでしょう。指や手のひらでこするよりもしっかり貼れます。
これでタトゥーシールの完成です。
タトゥーシールの貼り方・手順
タトゥーシールが完成したので今度は貼り方を説明します。
用意するもの:はさみ、水で濡らしたティッシュ
1.印刷した絵柄の周り1~2mmの余白を残してはさみやカッターで切り取る
はさみで余白を切り落としました。
2.透明フィルムをはがす
透明フィルムに接着剤がくっついてこなければ上手く圧着できています。
3.貼りたい場所に接着
台紙ごと強く抑えるように貼ります。
このとき、肌に化粧や油分が付いていると上手く貼れないことがあります。化粧をした顔や油分の多い保湿クリームなどを塗った肌に貼るのは不向きです。
4.水で濡らしたティッシュを押し当てて台紙を湿らせる
ティッシュに含ませる水はたっぷり、押すと水が滴るぐらいがちょうどいいでしょう。ここは焦らずしっかり台紙に水を含ませます。
5.台紙をはがす、完成
台紙をはがして、余分な水分を乾いたタオルなどで優しく拭き取りましょう。
これで完成です。お疲れ様でした。
ちょっとひと工夫
私がタトゥーシールを貼るタイミングはイベントの更衣室で着替えがほとんど終わった状態のときです。タトゥーシールは時間が経つと周囲からはがれていきますし、長く貼った状態だと肌がカサカサになってしまいます。
でも、イベントの更衣室で濡らしたティッシュを用意するのって難しいですよね。トイレに行って水道を見つけてティッシュを濡らすのは混雑している会場だと大変です。
だから私は濡らしたティッシュをビニール袋に入れて口を軽く結び、荷物の中に入れて持っていきます。こんな状態です。
このように準備しておくと、更衣室でタトゥーシールを貼るときに濡らしておいたティッシュを使えます。参考までに。
おすすめタトゥーシール
はがきサイズ転写シール(この記事で使ったのと同じものです)
エレコムの転写シール
★おまけ★
この記事で作った初音ミクのタトゥーをコスプレイヤーに配布中。以下からダウンロードして自由に使っていただいて構いません。クリックすると原寸画像が表示されますのでそれを保存して持って帰ってください。