「完コス」とは?意味や解釈について

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完コス

近年のコスプレは昔と大きく変わってクオリティが求められる時代になりました。

  • スタイルの良さ
  • 顔立ちやメイク技術
  • 衣装作りの繊細さ
  • ウィッグの加工技術

コスプレをする一番の目的は好きなキャラになりきって、自分ができる範囲で準備して楽しむものであるはずですが現実では、

  • 細かいところを再現できていない
  • キャラとは似ても似つかない体型である
  • 着ただけ

だと「ねつ造だ」「キャラ潰しだ」と非難されたり見下されることがあります。

私は古くからコスプレイヤーをしていますが、最近はSNSの影響もあるせいか見た目重視になってきているなと感じています。

キャラの衣装やメイクなどをばっちり再現していることを完コスといいますが、そもそも完コスの意味や解釈はどのようなものでしょうか。

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完コスとは?どこまでやれば完コスというのだろうか

はじめてコスプレをする場合、完コスではないという言葉を目にしたり、聞いたりするかもしれません。「完コスってなに?」って思いますよね。

完璧なコスプレ? 完全なコスプレ? 完成したコスプレ?

じつのところ“完コス”の語源は明らかになっておらず、定義も曖昧なのです

だから、「完璧なコスプレ」かもしれませんし「完全なコスプレ」、いや「完成したコスプレ」なのかもしれません。

でも意味はなんとなく誰でも解釈できると思います。

そのなんとなく解釈されている完コスの定義が人によって違うので問題が発生するのです。

  • 瞳の色を再現するためのカラコンを入れていない ⇒ 完コスではない
  • ウィッグの色味やセットが若干違う ⇒ 完コスではない
  • ノーメイク・化粧が薄い ⇒ 完コスではない
  • 衣装パーツが不足している・つけ方が間違っている ⇒ 完コスではない
  • そのキャラはそんなに太ってない、体型がそもそも違う ⇒ 完コスではない

これらは完コスについてわりとよく指摘される点です。昔より厳しくなったなと感じています。

コスプレで細部までこだわっているコスプレイヤーから見ると、少しでも欠けていたり間違いがあると“完コスではない”という扱いをされます。

完コスは相手にも求めるけどもっと気軽に楽しみましょう

完コスにこだわっている方から見れば、カラコンを入れない・ノーメイク・ぽっちゃり・衣装やウィッグに違和感があるようなコスプレだと許せないようです。

⇒参考:コスプレメイクは濃いほうがよいのか?

カラコンについてはレーシック手術をした方や、目に入れることのできない体質の方もいたり、購入後のトラブルもあります。

⇒参考:コスプレにはカラコン必須!?ただし購入は自己責任で

そのような他人に完コスを求めている方はこだわってコスプレをしているので、当然ながら相手にも完コスを求めます。

しかし、コスプレを始めたばかりで完コスできる人はいません。

絵を描くのもピアノを弾くのも始めたばかりでは上手にできないのと同じです。

ですから、難しく考えず楽しみながらコスプレをしましょう。

「キャラに申し訳ない」などと思わずに、あなたがやりたいのならもっと気軽にやっていいんです。

何度もやるうちにクオリティも必ず付いてきますよ。

努力した結果、どうしてもできない部分があってもいいのです。あなたを非難する権利は誰にもありませんから。

ここまでやれば誰も文句の言えない“完コス”になる

私が思う完コスとは“キャラに近づく努力を最大限する”ことですね。

たとえば、既製品の衣装を買ったままの状態で着たり、ウィッグをセットしていなかったり絡まっていたりすれば台無しです。

このような状態を“着ただけ”といいます。

  • 作られた衣装はどこか気に入らなかったりしてませんか?
  • ウィッグのセット(カットしたりワックスを塗ったり、静電気防止して絡みにくくすること)はやってますか?

とりあえずまずは“着ただけ”の状態から脱してください。

気に入らない衣装はパーツを作り足す、小道具にこだわる、ウィッグを整える、メイクの練習をしたりなどやることはいっぱいありますよ。

はじめてで完コスになることはありません。何度も何度も失敗を重ねるのは普通のことです。

自分で満足できるようなキャラ作りを努力する

あなたのコスプレはそれで満足ですか?まだ改善できるところがたくさんあるのではないでしょうか。

キャラに近づくためにダイエットやメイクの練習を頑張ったり、衣装を改造したりすることはほとんどのコスプレイヤーがしています。

自分が「もっとこうしたい」と向上心を持って試行錯誤を繰り返していくと、だんだんキャラに近づく喜びを感じられます。

⇒参考:初心者にやさしいコスプレメイク法と買っておきたいメイク道具

自分から見ても他人から見ても完コスの状態は難しいです。

だから他人がどうこうというよりも、自分にとって一切妥協していないキャラ作りができれば完コスと言っていいはずです。

しかし完コスに近づかせるまでの道のりは果てしなく長いです。

失敗を恐れず好きなキャラ・やりたいキャラとじっくり向き合いましょう。